NetOpsCoding#3 勉強会参加
はじめに
勉強会に参加したのでそのメモ書きをここに乗せよう・・・と思っていたら私よりも詳細にメモを取っていた方がすでに内容を挙げてくれていた。そういえば会場で私の隣に座っていた方がノートPCにMarkdown記法でガリガリメモを取っていたのを覚えている。もしかしたらその人かもしれない。
第1回から参加しているらしく、かなり詳細にメモを取って公開してくれているようだ。同じような事を書いてもしょうがないので、参加した際の所感を述べようと思う。
所感
ネットワーク運用技術者が9割、残り1割がソフトウェア開発者で、NWベンダの参加者は非常に少ない様子だった(おそらく数名程度)。ネットワーク運用技術者側からするとソフトウェア周りの知識、技術に非常に苦労しているのが感じられた。
主催者がGitHubでNetOpsCodingのリポジトリを公開する旨を話していた時に、「リポジトリの方針、Gitの運用、コードレビューが不明瞭では?」との質問が出ていたのも印象的だった。
自動化に関する話題によく出てくるツールである [バージョン管理システム/リポジトリホスティングサービス] [継続的インテグレーションツール] [構成管理/ビルドツール] [テスティングフレームワーク] などはエクストリームプログラミングの経験則(プラクティス)やアジャイルソフトウェア開発宣言、それ以前の知見などを元にして、開発に関する作業やチーム運用を効率よくするために作られている物であるという認識が私にはある。
これらのツールはサーバ・インフラの運用で適応された実績があるので、おそらくネットワーク運用でもこれらのツールが適応できるだろう。
だがネットワーク運用の中で何が問題で、それを解決するためには運用をどのように改善し、上記ツールをどの様に適応すれば効率が良くなるか、また上記ツールではどこが対応できなくなるのかといったことを考え、足りない部分のみを作成するといった考えが必要ではないかと思う。
車輪の再発明 - Wikipedia UNIX哲学 - Wikipedia
自動化ツールやスクリプトを使用しても、継続的に使用し続ける体制を作るのが難しいと話も出ていた。主な原因としては
- 人事異動によりシステム構築者がいなくなり、ノウハウが消失する
- プログラミングや関連ツールのスキル不足により、引き継ぐ人がいない
- 自動化ツール、スクリプトの保守/運用体制の弱さ(人数が割けない)
などが挙げられていた。こういったことを考えるとネットワークの自動化に関しては外部のソフトウェア開発者に頼るのもいいかもしれない。もちろん予算や上からの承認があればの話なのでまた難しい。
まとめ
- ソフトウェアなどによるネットワーク自動化の余地はかなりあるのでは?
- スキルセットの違いなどによりネットワークエンジニアが苦労している印象
- 自動化/可視化ツールの話は出ていたが運用にどう適応するといった話は少ない
- 仮に自動化できても継続的に技術を利用し続ける体制などに不安が残る
- 外部のソフトウェア開発者に頼るのも良さそうだが壁は多い